こんにちは!皮膚科・美容皮膚科医のあさみです。
今回は、シミにお悩みの方に向けてこの記事を書きました。
シミと一口で言っても、たくさんの種類があります。
シミを薄くする方法は、その種類によって違ってくるため
まずはあなたのシミがどの種類のシミであるかを正確に診断することが必要です。
また、一度できてしまったシミを、スキンケアなどのセルフケアで無くすのは不可能です。
シミというジャンルに置いてスキンケアなどセルフケアが最も効果を発揮するのは「予防」の面です。
「シミが消える」等という謳い文句で販売されている商品が世の中には溢れ返っていますが、それに騙されないようにしましょう。
シミのために必要以上にセルフケアに課金するのは、それこそ金ドブです。
普段から適度なスキンケアでシミを予防しつつ、一度できてしまったシミには美容医療で対処するのが美肌を維持する王道です。
シミは全部同じに見えるかもしれませんが、たくさんの種類があります。
老人性色素斑・雀卵斑(そばかす)・肝斑・ADM・色素沈着などなど…。
老人性色素斑とは、名前が難しいですが、いわゆる加齢・紫外線によってできる一般的なシミです。
色が濃く、境界線がはっきりとしていているのが特徴です。
大体中年以降の方で悩まれている方が多いです。
雀卵斑は、いわゆる「そばかす」です。
そばかすは生まれた時からあり、紫外線に当たることで濃くなったりします。
これは若い方でも悩まれている方が多いですね。
肝斑は、要注意なシミです。
なぜなら、ほかのシミと同じように強いレーザーを当ててしまうと余計に濃くなってしまうからです。
境界線がぼんやりとしていて頬の上部などに左右対称にできるのが特徴です。
圧倒的に女性に多く、主に女性ホルモンの変動によりその濃さが変化します。
なので、例えば生理周期や妊娠・出産などで色が変わってくるんですね。
早ければ20歳台後半からでも症状が現れる場合があります。
ADMは、正式には後天性真皮メラノサイトーシスと言います。
これはシミのように見えますが正しくは「あざ」の一種です。
他のシミよりも深い部分で色素が増えるため、シミよりも灰~青味がかって見えます。
また、出方としては、小さな色素斑が頬上部や額の両端に左右対称に現れやすいのが特徴です。
他のシミ、特に肝斑と混ざって出ることもあり、その場合は診断・治療ともに難渋します。
年齢関係なく、若い方にも突然現れやすいです。
色素沈着は、ニキビや湿疹ができて長引いた後に残った跡などが代表的ですね。
これは年齢を問わず炎症が長引くと現れやすい傾向にあります。
若いのにシミが多い…という方は、元々ニキビ肌でその跡が色素沈着として残っている、という場合が多いです。
シミを薄くする方法は、それぞれの種類によって異なります。
当院では主にピコレーザーを使用し、スポット照射・トーニング照射を適宜使い分けています。
レーザー以外にも、ケミカルピーリングもおすすめです。
また、トレチノイン+ハイドロキノンという塗り薬を使用する場合もあります。
それぞれで治療のダウンタイムや必要な期間などは異なりますので、個々の患者さんに適した方法を選択していきます。
ただし、どの治療方法をとるにしても必須なのが「日焼けしないこと」です。
日焼けは全ての治療を無駄にしてしまいますし、そればかりかシミを悪化させます。
紫外線照射は光が当たっている部分だけにあるのではありません。
日陰にいても、紫外線はお肌に降り注いでいます。
なので、紫外線に気を付けなければならないのは日差しの強い夏だけではありません。
冬の日差しが弱い日やお天気が曇りで空が暗い日でも紫外線は降り注ぎます。
お家で1日過ごしていたって、窓から紫外線は侵入してきます。
そこで大事なのが、SPF30 PA+++以上の日焼け止めを季節問わず塗ることです。
これは、今後新しいシミを作らないようにするためにもそれが一番の予防法です。
夏の特に日差しが強い時期やレジャーを楽しむ際には
SPF50 PA++++かつウォータープルーフのものを選びこまめに塗り直す必要があります。
シミは、一口にシミと言ってもたくさんの種類がありました。
老人性色素斑・雀卵斑(そばかす)・肝斑・ADM・色素沈着などなど…。
しかも、それぞれの種類によって治療方法は異なり、いくつか治療法の選択肢がある場合もあります。
また、シミ治療の効果を失わないため・今後シミを作らないようにするために「日焼けしないこと」が最も重要でした。
シミの種類やそれぞれの治療法について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
まずは医師のもとで正しく診断を受け、それから適切な治療を選択しましょう。