しわに即効性のある治療は？｜ボトックスとヒアルロン酸

 

 

こんにちは！皮膚科・美容皮膚科のあさみです。

 

しわって年々気になってきますよね。
ファンデーションがしわに溜まるようになってきたり、、、

 

乾燥小じわでもない限り、しわやたるみをセルフケアでどうにかすることは不可能です。
ほうれい線を目立たなくさせる運動や美顔マッサージなども無意味ですので騙されないよう気を付けてくださいね。

 

しわの治療法は、大きく分けてボトックス注射とヒアルロン酸注入の2種類があります。

ボトックス注射がしわを消す仕組み

ボトックス注射って、どんなものかご存知ですか？
実はこれ、しわを目立たなくする魔法のような治療法なんです。
でも、どうやってしわを消すの？って思いますよね。
実はボトックスには、ボツリヌス毒素というものが入っているんです。
怖そうな名前ですが、安全に使えるように調整されているので心配ありません。
この毒素が、筋肉を動かす信号を一時的にストップさせるんです。

 

具体的には、アセチルコリンという物質の働きを邪魔します。
アセチルコリンは筋肉に「動いて！」って命令を出す役割があるんですが、ボトックスがそれを止めちゃうんです。
そうすると、筋肉がリラックスして、しわが目立たなくなるわけです。
しわに対しては、注射してから2～3日で効いてきます。

 

ところで、しわにも種類があるって知っていましたか？
大きく分けて「動的しわ」と「静的しわ」があります。
動的しわは笑ったり怒ったりするときに出来る表情筋によるしわ。
静的しわは年齢とともに常にある程度見えるしわです。
ボトックスは主に動的しわに効果があります。

 

ただし、ボトックスの効果が持続するのは大体3〜6ヶ月くらいです。
この期間には個人差があります。
永久ではないので、定期的に注射する必要がありますね。

ボトックスはどんな方におすすめ？

ボトックス注射がおすすめの部位は
特に【額・眉間・目尻・鼻根】など、
怒ったり笑ったりと表情を作るとできるしわです。

 

しかも、それが皮膚に完全に刻まれてしまってからでは意味がありません。
理想は、そうなってしまう前から定期的に打ち続けること。

 

人によってできやすい表情じわは異なるので、表情を作ったときにしわが目立つ部位だけで構いません。
例えばわたしだと、額や目尻にはしわが出来にくいですが
目が悪くてよく眉をしかめてしまう癖があり、眉間のしわが少し目立ちます。
なので、しわ予防という観点では眉間だけボトックスを打っています。

ボトックスはしわ以外にも効く？

ボトックスは筋肉の動きを止める働きがあります。
筋肉は、使われなくなると分解されてだんだん小さくなっていきます。
これを利用したのが「エラ」「肩」のボトックス。
エラと肩の筋肉は、これまでお話しした表情筋よりもずっと分厚くて強い筋肉です。
効果が現れてくるまでに大体1～2週間程度かかります。

 

エラボトックスは、噛みしめ癖を改善しエラまわりをすっきりさせ小顔にする効果があります。
肩ボトックスは、肩こりに効果抜群な上に肩の盛り上がりを小さくし華奢に見せる効果があります。

 

わたしは噛みしめ癖と肩こりがかなり酷いので、このエラ・肩ボトックスがないと生きていけません…笑
特に肩こりに関しては、元々冗談抜きで3日に一回めちゃくちゃ強いマッサージをやってもらわないと
しんどくてまともに動けないくらいだったのが
肩ボトックスを打ってもらうようになってからは、
もう何ヶ月もマッサージしてもらわなくても平気になりました。
肩ボトックスは量が必要なので料金もお高くなりますが、それでもそれを上回る効果がありました。
私にとっては最大の救世主です…!!

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射でしわが目立たなくなる仕組みは、とても簡単。
物理的にしわの溝を埋めたり、しわをつくる高低差をなだらかにしたり(こちらは主にほうれい線)します。
こちらは効果の持続期間は半年～1年程度で、注入するヒアルロン酸の種類によってはもっともつ場合もあります。

 

ヒアルロン酸がおすすめなのは、
ボトックスではどうにもならない刻まれてしまったしわや
ゴルゴライン・ほうれい線・マリオネットラインなどです。

 

ヒアルロン酸は、しわやたるみ以外にも効果があります。
具体的には、額やこめかみなどに注入することでフェイスラインを美しくしたり
涙袋を作ることもできます。

まとめ

顔にできるしわには、たくさんの種類があります。
今回ご紹介したボトックス注射やヒアルロン酸注入でほとんどの場合は目立たなくさせることができますが
そのどちらが合っているかはご自身では判断できない場合もあります。
実際、どちらがいいか微妙なラインの場合もあります。
気になる方は、一度カウンセリングにいらしてくださね。