こんにちは!皮膚科・美容皮膚科医のあさみです。
今回はみなさんの体にあるかもしれない「ほくろ」についてお話しします。
ほくろって何だか気になりますよね?実はとても身近なものなんです。
ほくろは、お肌にできる小さな点や盛り上がりのことで、医学的には「母斑」や「メラノサイト性母斑」と呼ばれています。
ほとんどの人が持っていて、全然珍しくありません。
でも、なぜできるのかご存知ですか?
実は、お肌の中にある「メラノサイト」という細胞が集まってできるんです。
この細胞は「メラニン」という色素を作る役割があって、それでほくろが茶色や黒っぽくなるんですね。
ほくろには、大きく分けて3種類あります。
まず、生まれたときからあるものを「先天性ほくろ」と呼びます。
次に、成長とともにできる「後天性ほくろ」。
これが一番多くて、思春期から20代にかけてよくできます。
最後に「異型母斑」というちょっと変わったほくろがあります。
これは形が不規則で大きく、色もまだらなんです。
ほくろは基本的に健康に問題ありませんが、まれに皮膚がんになることがあるので、気をつける必要があります。
特に「メラノーマ」という怖い皮膚がんには注意が必要です。
でも、早めに見つければちゃんと治療できるので安心してくださいね。
では、どんなときに気をつければいいの?って思いますよね。
実は、ほくろに次のような変化があったら要注意です。
形が不規則になったり、色が変わったり、急に大きくなったり、痛みやかゆみがあったり、出血したりしたら、すぐに保険診療でご相談ください。
皮膚科医は、ABCDEルールというものを元にメラノーマのリスクを判断します。
Aは非対称(Asymmetry)、Bは境界不明瞭(Border)、Cは色むら(Color)、Dは大きさ6mm以上(Diameter)、Eは数か月での変化(Evolving)の頭文字です。
これらに当てはまるほくろがあったら、要注意というわけです。
もし、ほくろが気になって取りたいなと思ったら、いくつか方法があります。
当院では場合によって保険診療での切除と自費診療でCO2レーザーによる除去を使い分けています。
ほくろに以下のような特徴がある場合は悪性腫瘍の可能性があるため、医師による診断・病理組織検査が必要です。
もしこれらの特徴に当てはまる場合は、悪性腫瘍との区別が必要です。
当院では、保険診療で切除を行い詳しく検査することができますので、ご相談ください。
早期発見・早期治療が大切です。
当院で行うほくろ除去の方法は「メスによる切除縫縮」です。
この方法では、まず注射で麻酔をします。
次に、メスを使ってほくろとその周りの皮膚を葉っぱの形に切り取ります。
切り取った後は、皮膚を縫い合わせて傷を閉じます。
縫った糸は1週間後に抜きます。
この方法では、できるだけ傷跡が目立たないように細心の注意を払って手術を行います。
特に顔のほくろが大きい場合や体のほくろを取る際は、ラジオ波メスでは傷跡が残りやすいため「メスによる切除縫縮」が選びます。
特に上記の特徴に当てはまらない場合、当院では自費診療で対処させていただきます。
試用するのはCO2レーザー。
短時間に何個も除去でき、除去後もテープを貼っておくだけという簡単な施術です。
CO2レーザーというのは、他の美顔レーザーのように黒や茶色の色素に反応しているのではなく、水分に反応しています。
水分を含んだ肌に反応し、そこを物理的に削り取ることができます。
CO2レーザーでほくろ除去を行う場合、ほくろの縁よりもやや広めに、ゆるいおわん型に削ります。
一気にピンポイントで当てて鋭い円錐形に削ってしまうときれいに治りにくいため、なるべくなだらかになるように削ります。
その後はデュオアクティブという皮膚の保護材を1~2週間ほど貼り続けていただくだけで、自然と穴が埋まって平らな皮膚に戻ります。
あまりにほくろの根が深く奥まで削り取らないと完全除去できない場合、
無理に施術をしてしまうとうまく傷が平らに治らないことがあります。
そのため、当院では安全を期してなだらかに削れる範囲で治療を止めることがあります。
この場合、傷が治ってきたころ(3か月以降)にまた下から色素が上がってきてほくろが再発したかのように見えます。
こういった場合は、最初の照射から1年間であれば同一部位に限り無料で再照射いたしますので、お気軽にご相談ください。
また、自費のほくろ除去ではお得なセット料金も設定しております。
詳しくはこちらの料金表ページをご覧ください。