円形脱毛症 | 神戸市灘区の皮膚科六甲道あさみお肌のクリニック

円形脱毛症 | 神戸市灘区の皮膚科六甲道あさみお肌のクリニック

円形脱毛症は早期の発見と治療がカギになります。円形脱毛症は自己免疫系の異常が主な原因とされており、自己免疫システムが誤って毛根を攻撃することで発症します。その他にも遺伝的要素などが複雑に絡み合っていることが特徴です。円形脱毛症でお悩みの方は神戸市灘区の皮膚科六甲道あさみお肌のクリニックまでお気軽にご相談ください。

円形脱毛症

 

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、突然頭皮の一部の毛が円形または楕円形に抜け落ちる疾患です。

 

症状は軽度のものから重度のものまで幅広く、
単発の脱毛斑が現れる軽症型から、頭部全体や全身の体毛が抜ける重症型(全頭型・汎発型)までさまざまです。年齢や性別を問わず発症し、小児から成人まで幅広く見られる疾患です。

 

円形脱毛症は自己免疫疾患の一種とされ、免疫システムが誤って
自分の毛根を攻撃することによって引き起こされると考えられています。
ストレスや遺伝的要因、環境要因などが複合的に関与し、症状の進行や回復には個人差があります。

 

円形脱毛症は知らぬ間に発症しているケースが多く、
美容師さんに髪を切ってもらった時や家族が気付いて教えてもらったといったケースが多いことが特徴です。

 

円形脱毛症は「10円ハゲ」と呼ばれることもあり、
からかわれることによる精神的な苦痛を感じている方も多いため
気になることがあればお気軽に当院までご相談ください。

 

 

 

このようなお悩みはありませんか?

  • 突然、円形や楕円形の脱毛が見られるようになった
  • いくつかの脱毛斑が同時に発生し、広がっている
  • 頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛、体毛にも脱毛が起きている
  • 家族や親族に円形脱毛症の既往歴がある

円形脱毛症は、進行のスピードや重症度に個人差があり、
放置すると症状が悪化する可能性があります。
できるだけ早期に皮膚科で診断を受け、適切な治療を始めることが重要です。

 

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の発症にはさまざまな要因が関与していますが、主に以下の要因が挙げられます。

自己免疫疾患

近年の研究で円形脱毛症は自己免疫疾患の一つとされており、
免疫システムが誤って毛包を攻撃し、脱毛を引き起こすことが最も有力な説として考えられています。
特にTリンパ球が毛根を標的にして炎症を起こすことで毛の成長が阻害されると考えられています。

ストレス

精神的・身体的ストレスが引き金となることがあり、
過労や強いプレッシャー、不安が免疫機能に影響を与えることで発症するケースが報告されています。
ただし、頭皮の血流が悪くなるなどの間接的な要因にはなっても
直接的な要因にはならないと考えられています。
決して個人の精神的な弱さからくる病気ではありません。

遺伝的要因

家族に円形脱毛症の既往歴がある場合、発症リスクが高くなることが分かっています。
特に自己免疫疾患を持つ家系では発症しやすい傾向があります。
1親等内での発症率は一般の方に比べて10倍にもなるといったデータがあります。

 

またアトピー性皮膚炎の症状を持つ方は円形脱毛症の発症率が高い傾向にあります。
円形脱毛症で悩んでいる患者さんの約40%がアトピー素因を持っていることや
半数以上の家族にアトピー素因が見られるためです

 

円形脱毛症の種類

単発型円形脱毛症

単発型は、円形または楕円形の脱毛が1か所に起こるタイプです。
このタイプは最も一般的で、約80%の患者が発症後1年以内に自然に治癒します。

多発型円形脱毛症

多発型は、複数の脱毛斑が同時に発生するタイプです。
治癒には長期間の治療が必要で、再発することもあります。

全頭型円形脱毛症

全頭型は、頭部全体の毛が抜け落ちる状態です。
このタイプは治癒率が低く、重症化することが多いです。

汎発型円形脱毛症

汎発型は、頭部だけでなく眉毛やまつ毛など全身の毛髪に影響を及ぼすタイプです。
全身に脱毛が広がるため、非常に難治性です。

蛇行型円形脱毛症

蛇行型は、脱毛斑が蛇行するように広がるタイプで、通常の円形脱毛症とは異なる形状を持ちます。
脱毛が逆に蛇行する形で進行するタイプもあります。

びまん型円形脱毛症

びまん型は、頭皮全体にわたって薄毛が見られるタイプで、特定の脱毛斑がないのが特徴です。

 

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症の治療は、症状の重症度や進行度によって異なります。早期発見・早期治療が重要です。

ステロイド療法

炎症を抑えるために、ステロイド外用薬や注射を用いることがあります。
特に軽症の円形脱毛症では、ステロイド外用薬が第一選択となります。
重症例ではステロイドの内服やパルス療法(高用量ステロイド点滴)が行われることもありますが副作用が大きいです。

局所免疫療法

化学物質(SADBE、DPCPなど)を用いて皮膚に刺激を与え、免疫反応を変調させる治療法です。
特に慢性化した円形脱毛症や広範囲にわたる場合に適用されます。

血液循環改善薬

ミノキシジル外用薬が使用されることもあり、血流を促進して毛包の活性化を助けます。
ミノキシジルは外用薬として広く使用されており、円形脱毛症患者の63%以上に何らかの改善が見られたというデータもあります

 

円形脱毛症の最新研究

近年の研究では、円形脱毛症の発症メカニズムや治療法の進展が進んでいます。
特にJAK阻害剤という免疫応答を制御する新しい薬剤が開発され、重症円形脱毛症の方にも効果が期待されています。
特に、バリシチニブは、国際的な臨床試験でその効果が証明されており、重症の円形脱毛症患者においても高い効果が期待されています。
2023年には、オルミエントに加えて、リトレシチニブが新たに承認され、治療の選択肢は広がっています。

 

よくある質問

円形脱毛症は自然に治ることがありますか?

軽症の場合は自然に回復することもありますが、再発する可能性があるため、医師の診察を受けることをおすすめします。

円形脱毛症は感染しますか?

円形脱毛症は感染症ではなく、他人にうつることはありません。

円形脱毛症の治療はどれくらいの期間かかりますか?

症状によりますが、数ヶ月から1年以上の長期間にわたることもあります。早期治療が回復の鍵となります。

生活習慣の改善で円形脱毛症を予防できますか?

ストレス管理やバランスの良い食事、十分な睡眠をとることで、発症リスクを低減できる可能性があります。

 

 

 

円形脱毛症の治療は、時間がかかるケースが多いため患者様の症状やライフスタイルに合わせたアプローチが大切だと当院では考えています。円形脱毛症の治療なら神戸市灘区の皮膚科六甲道あさみお肌のクリニックまでお気軽にご相談ください。

 

 

【監修】

六甲道あさみお肌のクリニック 副院長 芝原麻実

六甲道あさみお肌のクリニック

副院長 芝原麻実

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