ニキビの種類は?|写真付きでわかりやすく解説します。

ニキビの種類は?|写真付きでわかりやすく解説します。

ニキビの種類は主に、白ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビの3つです。3種類の写真を載せているので、ご自身のニキビと見比べてみてください。また、黒ニキビや重症の嚢胞性ニキビについてもご説明します。ニキビの種類ごとに写真付きでわかりやすく解説していきます。

ニキビの種類 5選

ニキビが腫れあがる前に医療機関受診を勧める女医の画像

 

 

こんにちは!皮膚科・美容皮膚科医のあさみです。
この記事では、たくさんあるニキビの種類について解説していきます。

 

ニキビは、思春期から大人にかけてたくさんの人が経験する皮膚トラブルの一つです。
その原因は多岐にわたり、ホルモンバランスの乱れ皮脂の過剰分泌肌のターンオーバーの乱れなどが複雑に入り組んで関係しています。
ニキビにはいくつかの種類がありそれぞれ治療法が異なるため、ニキビの種類を正しく判断することが重要です。

 

ここでは
①白ニキビ
②黒ニキビ
③赤ニキビ
④黄ニキビ
⑤嚢胞性ニキビ(結節性ニキビ)
の5種類について、その特徴と治療法について解説していきます。

①白ニキビ

白ニキビの画像

 

白ニキビは、皮脂や角質が毛穴に詰まり皮膚表面に白い小さな突起として現れるニキビです。
毛穴が閉じているため、外部からの汚れや細菌が入りにくく炎症を起こすことは少ないです。
しかしそのまま放っておくと、他の種類のニキビに進展する可能性があります
そうなる前に、保険診療で出される外用薬(ベピオ、ディフェリン、エピデュオ)を塗りましょう。
数が多い・しつこい場合にはハイドラクレンジングピーリングダーマペンなどの施術を受けるのがおすすめです。

 

白ニキビ自体はあまり目立たず悩みの種になることは少ないかと思われますが
その後大きな赤ニキビ等へ進展しないように、白ニキビの内に対処しておくことが大事です。

②黒ニキビ

黒ニキビは、毛穴が開いて詰まった皮脂や角質が酸化し黒く変色した状態です。
毛穴の入り口が開いているため空気に触れて皮脂が酸化して黒く見えますが
これは汚れではなく酸化という化学反応による色の変化です。
炎症は少なく痛み等もありませんが、美容的に気になるニキビの一つです。
また、これも放っておくと他の炎症性ニキビに進展することがあるので早急な対処が必要です。

 

治療としては白ニキビと同じく、保険診療で処方される外用薬(ベピオ、ディフェリン、エピデュオなどピーリング作用のある塗り薬)を塗ります。
また、AHAサリチル酸などのピーリング成分が配合された洗顔料を使用するのもおすすめです。
数が多い・しつこい場合には、白ニキビと同じくハイドラクレンジングピーリングダーマペンなどの施術を受けるのがおすすめです。

③赤ニキビ

赤ニキビの画像

 

赤ニキビは、皮脂や角質が詰まった毛穴がアクネ菌に感染し、炎症を引き起こした状態です。
皮膚が赤く腫れ、触ると痛みを感じることが多いです。
白ニキビや黒ニキビが進行してアクネ菌が増殖することによって発症します。
ここまで来ると、治療が遅れてしまうと跡が残る危険が出てきます。

 

治療法としては、白ニキビ・黒ニキビと同様にベピオ・ディフェリン・エピデュオなどに加え
抗菌作用のある塗り薬(ダラシン、ゼビアックス、デュアックなど)を塗ります。
治りが悪かったり赤ニキビの数が多かったりする場合は、抗菌薬を内服する場合もあります。

④黄ニキビ

黄ニキビの画像

 

黄ニキビは、赤ニキビがさらに進行して毛穴の中に膿がたまった状態です。
膿が溜まると中心部が白または黄色っぽい見た目になり、皮膚が赤く腫れて触ると痛みを感じます。
炎症が深くまで達している場合は、放置してしまうとニキビ跡が残りやすいです。

 

治療法としては、抗菌薬の塗り薬・飲み薬が主体になります。
抗菌薬で化膿や腫れを治してから、ベピオ・ディフェリン・エピデュオ等ピーリング作用のある塗り薬で治療します。

⑤嚢胞性ニキビ

嚢胞性ニキビは重度のニキビで、皮膚の深部に膿や皮脂がたまって大きな塊を形成します。
結節性ニキビとも呼ばれ、非常に痛みが強く整容的な面での問題も深刻なため、早急に治療が必要となります。
深部で炎症が進行するため、早めに治療を始めなければ深いニキビ跡が残ることもあります。

 

治療としては、抗生物質の内服に加え、イソトレチノインの内服が推奨されます。
イソトレチノインは日本では未承認の薬であるため保険診療で使用することはできませんが
「ニキビ治療の最後の砦」とも言われており、大変強い効果が期待できます。
嚢胞性ニキビ以外にも、ニキビの治りが悪い場合や数が多い場合、皮脂が多い場合など幅広く使用することができます。
こちらのお薬については、また別の記事で詳しく解説しますね。

まとめ

鏡を見てニキビに悩む若い女性

 

ここまでお読みいただき、一口にニキビと言ってもたくさんの種類があり、それぞれ治療法も異なるということがおわかりいただけたと思います。
ニキビの種類・重症度の判別や治療法の細かい見極めなどは、ニキビの詳しい知識を持った医者でないと難しいです。
なので、ニキビができた時は、無理にセルフケアのみで治そうとせず、皮膚科・美容皮膚科を受診するのがおすすめです。
そうして早期に的確な治療を受けて治すことで、将来ニキビ跡ができにくくなります。

 

 

【監修】

六甲道あさみお肌のクリニック 副院長 芝原麻実

六甲道あさみお肌のクリニック

副院長 芝原麻実

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