ニキビの治療法|医師おすすめの方法を詳しく解説。

ニキビの治療法|医師おすすめの方法を詳しく解説。

ニキビの治療法はたくさんありますが、医師がおすすめするものはある程度決まっています。保険診療・自費診療をうまく組み合わせて治療するのが早期解決への近道です。正しいニキビの治療を医師がおすすめしていきますので、理解を深めてみてください。

ニキビの治療法

怪しい民間療法ではなく医療機関でニキビ治療を受けるべきだと主張する女医の画像

 

 

こんにちは!皮膚科・美容皮膚科医のあさみです。

 

ニキビの正しい治療法ってご存じですか?
ネットには真偽の不確かな情報が溢れ返っていますよね。
この記事では、気になるニキビの正しい治療法について詳しくご紹介していきます。

 

ニキビの治療法は、大きく分けて保険診療と自費診療の2種類でできる治療に分かれます。
まずは保険診療でできるニキビの治療法について見ていきましょう。

保険診療

ニキビの保険診療で主に用いるベピオ・ディフェリン・エピデュオの画像

 

保険診療でニキビ治療の主軸となるのは「ピーリング作用」のある塗り薬です。
ニキビは「毛穴に皮脂や角質が詰まったもの」なので、ピーリング作用のある薬で肌のターンオーバーを促進し毛穴詰まりを解消していく必要があります。
具体的な薬剤名としては、ベピオゲル/ローションディフェリンゲルエピデュオです。

 

これらの薬はピーリング作用があるため、ほぼすべての人に「赤み、皮むけ、かぶれ」などの副作用が出ます。
そのため、長期間使用しないと効果が出にくいのに2,3日で脱落してしまう方も多いです。
そこでお勧めしたいのが「ショートコンタクトセラピー」。
お風呂を出た後、薬を顔全体に塗って5分放置した後にさっとぬるま湯で洗い流して保湿します。
5分だけ薬に接するということで、「ショートコンタクト」です。
この方法を取り入れるとほとんどの方がうまく薬を使い続けることができます。
5分で薬剤成分の吸収は落ち着きますので、効果もしっかり感じられます。

 

一度挫折してしまった方も、このやり方を試してみてください。
きっとうまくいきます。

 

最終的にはこれらの塗り薬を顔全体に毎日長期間塗り続けることになります。
というのも、やめてしまうとまた肌のターンオーバーが乱れてニキビの元が増えてしまうからです。

 

ニキビ治療のベースは上記の通りなのですが、時々それでは手に負えないほど一時的に悪化してしまうことがあります。
ストレスなどによって、赤ニキビが大量にできてしまった時です。
そんな時は一旦抗生剤(ミノマイシンなど)の内服薬を飲むことでニキビの腫れ・化膿を治し、ベースの治療に戻ります。

 

お肌の状態によってこの辺りの絶妙なコントロールが必要になりますので、医師の指示通りに通院してくださいね。

自費診療

美容医療でニキビ肌が改善され嬉しそうにする女性

 

次は自費診療です。
保険診療のベース治療と同じく肌のターンオーバーを促すという効果のある治療は
サリチル酸マクロゴールピーリング
ダーマペン
の二種類があります。

ピーリング

ピーリングを受ける女性 /><noscript><img src=①サリチル酸マクロゴールピーリングケミカルピーリングとも言われます。
サリチル酸という非常に強い表皮剥離作用を持った薬剤をマクロゴールという基質に溶かすことで
表皮剥離作用はそのままに、刺激を極限まで弱めることができる薬剤を使用します。
施術中に若干のピリピリ感を感じる方もいますが、数時間もあれば消失します。
敏感肌の方でも行いやすい、ニキビ自費診療の入り口ともいえる治療法です。

ダーマペン

お肌の手入れをする女性

 

②ダーマペンは、ピーリングよりも強力な治療です。
髪の毛よりも細い針を顔全体に刺すことによって小さな傷をつけ、肌のターンオーバーを促します。
この治療の場合、ピーリングよりもターンオーバー促進効果が強いため
肌の奥深くに眠っている「マイクロコメド」というニキビの赤ちゃんを表面に上がらせ芯を出すことができます。
この施術は元々ニキビ跡の治療として有名なのですが、ニキビ肌の改善にも効果があります
私もやっていたのですが、5回ほど繰り返したところでニキビが出来にくくなっているのを実感することができました。
ただしこちらは効果が強力な分ダウンタイムも3~4日程と長いのが難点です。

イソトレチノイン

イソトレチノインでニキビ肌が改善し嬉しそうな女性

 

そして、自費診療において「ニキビ治療の最後の砦」と言われているのが「イソトレチノイン」という内服薬です。
これは肌のターンオーバーを促すという効果に加え、皮脂腺を収縮させ皮脂の分泌を抑えるという作用があります。
どんな重症ニキビの方にも効果のある強力な内服薬で、私は今のところこれで治らなかった患者さんに出会ったことがありません…
(個人差はあるのでそういう場合もあるとは思いますが)

 

ただし、こちらは起こりうる副作用が多岐にわたるため、慎重に使用しなければなりません。
個人輸入で仕入れて個人の判断で使用している方もいらっしゃいますが、それは非常に危険です。
しっかりと知識を持った医師のもとで定期的に血液検査を行いながら内服を続けるのがおすすめです。

おまけ

頬をおさえ嬉しそうにこちらを見つめる女性

 

上記の自費診療施術に加えてセットで行うとおすすめなのが
ハイドラクレンジング」と「エレクトロポレーション」です。
ハイドラクレンジングとは毛穴の汚れを掃除する施術なのですが、無理やり吸い取るのではなく
水流の渦を利用して掃除する施術です。
なので、無理やり吸引するよりもお肌への負担が小さくなっています。
また「エレクトロポレーション」は、イオン導入の進化版で
電流の力を用いて肌の奥深くに美容成分を浸透させることができます。
当院ではトラネキサム酸とビタミンCを導入いたしますので、美白・炎症抑制効果があります。

 

 

【監修】

六甲道あさみお肌のクリニック 副院長 芝原麻実

六甲道あさみお肌のクリニック

副院長 芝原麻実

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